大地の感動をシェア。 大地の感動をシェア。

ジオガシ旅行団

ジオガシ旅行団代表 鈴木 美智子さん 寺島春菜さん

伊豆半島は、かつて海底火山だった時代の
地層や変化に富んだ地形の宝庫。
その魅力に着目し、ジオ(土地)を再現した
お菓子【ジオ菓子】を作り
その地を巡るツアーを
企画運営する女性2人の活動が
注目を集めています。
南伊豆の自然と向き合う彼女たちの「想い」に
触れたいと、お菓子を手にツアーに参加してみました。

● プロフィール

伊豆の国市出身の鈴木美智子さん(デザイン・お菓子づくり担当)と、南伊豆町に生まれ育った寺島春菜さん(お菓子づくり担当)により2012年【ジオガシ旅行団】を結成。伊豆の大地のストーリーを伝えるため、「みる」「食べる」「行く」を体験できる【ジオ菓子】をプロデュース。お菓子を持って現地を巡る体験ツアーや料理プログラム等も実施。

おいしく、楽しく、伊豆らしく おいしく、楽しく、伊豆らしく

ひまりも一緒に大地と一体化!
地層マップや地学専門書の中に和菓子の本があるのも、ジオ菓子的。「自然をモチーフにした造形美」に共通点があるとのこと。

【ジオ菓子】は、現在11種。9種を標本のように箱詰めした“コンプリートBOX”は、通販でも人気上昇中。地学系イベントでも注目の的です。お店やイベントで陳列しておくと、お菓子ではなく石だと思って素通りされてしまうことも…。それほど“自然のまま”のリアルさにこだわって作られています。

「お菓子づくりといっても、その土地や地質の成り立ちやストーリーと重なるような作り方をあれこれと研究するんです。たとえばお砂糖はガラス質、小麦粉は土、熱を加えて固まったり膨らんだりするところも、ジオサイトとよく似ているんですよ。焦がして失敗しても、そこに新たな発見があったり。お鍋をかき混ぜながら“これはハワイ溶岩…”“噴火して気泡の入ったスコリアが…”なんて話しながらつくっています(笑)」。

【ジオ菓子】
【ジオ菓子】を置いてみると、そのまんまのリアルさにびっくり!

地質学者や菓子職人までが舌を巻く巧みな表現力や、素材感の工夫もさることながら、できる限り伊豆の産品を使うことも【ジオ菓子】のテーマ。ツアーでは、漁師さんなど「その土地の達人」に現場で参加してもらったり、生産者やマップ制作、梱包、販売、ツアーガイド等、さまざまな形で地域の人々に関わってもらえるしくみも大切に活動しています。そこに、彼女たちの熱烈な「地元愛」を感じずにはいられません。

【ジオ菓子】

感動を伝える「コミュニケーションツール」として発信 感動を伝える「コミュニケーションツール」として発信

現在伊豆半島では、『伊豆半島ジオパーク構想』のもと世界ジオパークの認定をめざし、さまざま取り組みが活発化しています。その中で、お菓子というソフトなツールを用い、地層や地質の成り立ち・構造といったコアな解説とともにジオツアーを展開するふたりは、伊豆半島認定ジオガイドとしても活躍が期待され、また、全国のジオパークからの講演依頼も増えています。
「伊豆に限らず、今まであまり関心がなかった身近な土地や自然にも目を向け、正しく知ることは、自然災害や環境への関心にもつながり、賢い暮らし方の知恵を深めていくきっかけになると思います」と鈴木さん。

【ジオ菓子】は、自然と人とを結び、感動を伝えるコミュニケーションツール。地元でも少しずつ認知度が高まっているようです。お菓子を手にすることで、土地の魅力に気づいてもらい、愛着を感じることで人に伝えたくなったり、シェアしたくなってくれれば、もっともっと土地の魅力も高まっていくはず…。そんなストーリーを夢に描きながら、日々自然の中に飛び出し、新たなジオサイトの発掘に駆けまわる「ジオガシ旅行団」。新たな発見があるたび、伊豆の “おいしさ”もひとつずつ増していきます。

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ひまりの取材後記

穏やかな海が広がる下田の南端、爪木崎。お2人につられて裸足になり、岩山をへっぴり腰でついていくと、崖の先に突如として、マグマが冷え固まってできたというジオサイト、俵磯が現れました。ダイナミックな景色に圧倒されながらも、思いのほかやさしい足裏の感触とじんわり伝わる熱、そして潮風の心地よさに、身も心もだんだんとこの場所に馴染んでいくのがわかります。

「家族でツアーに参加してくれる人もいます。お子さんが磯遊びをしたり、70才のおばあちゃんがバッグを片手に岩山をのぼったり(笑)。ジオ菓子と比べてみて『似てる〜!』って楽しんでくれる人も多いです」。

この場所の様々な楽しみ方を見つけ、五感で共有する。土地の魅力とは「モノ」ではなく、人と人、人と自然の中で生まれ、広がっていくものなんだと思わずにはいられませんでした。

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INFORMATION

ジオガシ旅行団

ジオガシの企画・販売の他、ジオガシのモデルになった場所を楽しむツアーや、ジオ菓子キッチン等を開催。

詳しくはこちら

・俵磯

ジオガシ旅行団の第一作目「爪木崎 柱状節理(俵磯)クッキー」のモデルになったジオサイト。
◎アクセス:伊豆急行線 伊豆急下田駅より10番「爪木崎」行きバスで約15分、終点「爪木崎」下車すぐ。

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