自然の波を呼吸する。 自然の波を呼吸する。

深井みほ子(ふかい みほこ)さん
株式会社Ladle 代表取締役/薬膳ヨガ代表

心身のコンディションを整える
運動のひとつとして、
女性だけでなく、
男性にも広まりつつある「ヨガ」。
食や健康への気遣いから「薬膳」にも
関心が高まっています。
自然の呼吸を感じながら、
海辺や木立の中で体を動かし、
季節に合った食材を体が心地良いと
感じるままいただく。
その気持ち良さのヒミツを、
深井みほ子さんにお聞きしました。

● プロフィール

全日本薬膳食医情報協会認定 薬膳調理指導員
体調不良から2007年よりヨガを始め、短期間での改善をきっかけに指導者の資格を取得、2008年ヨガ教室を開講(藤沢/茅ヶ崎)。その後、中医学と出会い、薬膳調理指導員資格を取得。神奈川県および都内を中心に「自然治癒力」に目を向けた薬膳講座とヨガクラスを企画・運営、企業指導、人材育成にも取り組む。

運動すること+食べることで習慣づける「薬膳ヨガ」。 運動すること+食べることで習慣づける「薬膳ヨガ」。

呼吸を整え、体を動かし、瞑想する。ストレス社会と言われる現代、エクササイズやストレッチの延長線上でスタジオヨガを始めたり、さまざまなイベントで体験する人も機会も増えています。
北鎌倉の自然の中で「薬膳ヨガ」を指導する深井さん。薬膳ヨガとは、ハタヨガ、アシュタンヨガ等のような流派のひとつではなく、深井さんが中医学や五行論に基づいて食べることを〈薬膳〉、体を動かすことを〈ヨガ〉として、食と運動の結びつきを体系化し、だれもが実践できる健康法として独自に名づけたものだそうです。

 「もともとは、自分の体験を通してヨガがもたらす確かな変化や効果を実感し、それを伝えたくて指導を始めましたが、たとえば“腎臓に効くヨガ”と指導する時に、その腎臓についてもっと詳しく知り、理論的にも納得したいなと思い、東洋医学を学びはじめました。」

資格を取得するにあたり選択したのが、〈薬膳〉という分野。毎日ヨガをするのは無理でも食べることは毎日のことなので、ヨガをサボってしまっても食で補うことができれば…と考えたそうです。
 「ヨガは、良いと思うこと、体が欲することをどんどん叶え続けてあげるという考え方。皆で同じ動きをしていても、自分なりの気持ちの良い方へと自然に体をのばしていくことで、呼吸も深くなり、心地良い記憶を身につけていきます。食べることも同じで、体が求める理由に意識を向け、体の本来の能力を信じてまかせることが大切なんじゃないかなと。それが薬膳の本質であり、自然治癒力にもつながると思うのです」。

取材の合間にいただいたデザート。利水効果の高い
小豆とはと麦、気の巡りを良くする自家製の梅ジャムを
使ったシンプルな味わい。
理論だけでなく食べてみることで、「体が欲するもの」が
わかるようになるという。

海と山と。自然の中で体験するヨガの心地良さ。 海と山と。自然の中で体験するヨガの心地良さ。

深井さんの企画・指導するヨガイベントは、北鎌倉の古民家で和菓子も味わえる「ごほうびヨガ」、農家さんの話を聞き、自然農の畑で体を動かす「畑ヨガ」、湘南の海辺で潮風を感じながらの「海ヨガ」や「星ヨガ」など、自然を身近に感じられる環境を大切にしています。

「講師をはじめた頃は、ケアセンターや介護施設等でヨガクラスを開講していましたが、鎌倉の友人に稲村ヶ崎(鎌倉市)の海が見える古民家を紹介され、借り始めたのがきっかけで、自然を感じながらのヨガも良いなあと。気の流れが良くなるのか、とても呼吸がしやすくて、こういう環境が自分の求めていた場所だと感じました」。
 鎌倉には海だけではなく、山の自然も豊かにひろがっています。北鎌倉の古民家を再生したシェアアトリエ・ハウス【たからの庭】では、2009年のオープン当初から、緑豊かな木立に囲まれた環境で薬膳ヨガの講座を聞いています。

「気がついたら、海の古民家と山の古民家の両方の環境が揃っていて、その環境を生かした薬膳ヨガのプログラムやイベントが中心になっていきました。
 自然界の中で自分もその自然のひとつだと思える瞬間、日常のさまざまなことから気持ちも自由に解放されていく。その心地良さを伝えるため、自然のサポートを受けながらヨガを続けていける環境を大切にしたいと思ったのです」。

緑の中すり抜ける風、鳥のさえずりを心地よく
感じながら、古民家で陶芸や和菓子作りも体
験できる『たからの庭』。

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